収穫した農作物を出荷する際,
重さによって等級が分かれるものがある.

ランデン
ちょっと見難いが,
極大のランデン(約3kg)の上に
極小のランデン(測ってないけど数十グラム)が乗っている図.
このランデンという作物もその一つ.
ランデンの用途は,
食べる用(サラダ)とジュース用とに大きく分かれる.
いずれの用途でも,
葉と根を切り落として出荷する.

葉と根を切り落としたランデン
手前が食用に出荷する『綺麗』なランデン
奥がジュース用に出荷する『ちょっと駄目』なランデン
選定の基準は大まかに次の通り.
1.見た目(傷が無いか?傷物は即ジュース用へ.
鼠に食われた後があっても,もちろんジュース用へ.
その他,丸い形が良しとされているので,
あまりいびつなものもジュース用へ回される)
2.重さ(出荷先の規定で変わってくるが,
上写真の時は150g〜600gまでが食用として出荷できる)
さて,
基準1は見て判断すれば良いだけなので,
比較的簡単である(見落としさえしなければ・・・)
問題は基準2である.
『秤を使いながらやればいいじゃん』
なるほど,正解.
・・・が,
相手は何トンもあるのです.
いちいち秤で測っていては遅すぎるのです.
で,
始めのうちは,
秤を使いながら感覚を養い,
その後は,
その感覚をたよりに判断しなければなりません.
それでも,
上写真のときのように,
150〜600gと基準が一つなら,
慣れてくるとそこそこ正確に判断できるようになり,
人間の感覚の鋭さに感心するわけです.
しかし・・・,
その後出荷先が変わり,
判定基準が二つになってしまったのです.
すなわち,
150〜500グラム(一等)
500〜1000グラム(二等)
そして判定対象のランデンは,
前回の数トンではなく,
数十トンにグレードアップ.
さらに速さと正確さが要求されるようになった訳です.
150グラムの判断は,
以前の経験が生きて,
早い段階でかなり正確に判断できるようになったのですが,
問題は500グラムと1000グラム.
特に500グラムは,
一等と二等を分ける重要な境界線.
二等のところは一等のものが入っていれば,
ゴミ(多分ジュースに回される?)になってしまうのです.
当然,大損.
この作業は,
労働者3人と私の4人が,
ほぼ一ヶ月をかけて行った壮大な作業なのですが,
(1日10時間,ひたすらこの作業という日も何日もあった)
一週間に一回程度,
数トン単位で出荷します.
そして後日,
農場主が
「今回は何%がゴミだったぞ!」
と報告してくるのです.
まぁ,言う前から顔をみればわかりますが,
やはりこの瞬間は,
労働者側からすれば恐怖の瞬間.
一番最悪のとき(最初の出荷)は,
なんと20%がゴミになってしまったことも.
五分の一がゴミって・・・.
「何やってたんだ〜!」と言われても何も言い返せない.
しかし,
その後の作業で感覚が研ぎ澄まされていき(ちょっと大袈裟)
最後の出荷時には,
ゴミはわずか8%程度になったのである!
(自分で言うのもなんですが,秤を使わないでこの数字は,結構驚異的数字だと思われます)
こうして努力に努力を重ねて鍛えた感覚ですが,
他の野菜にもすぐさま応用!
とはなかなかいかないのが悲しい所.
つい先日までは,
ツッカーフット(白菜みたいな野菜),350gの壁に泣かされ,
今は,
ヴィルツ(キャベツに似た野菜),300gの壁に泣かされる毎日.
先はまだまだ長い...
ということで,
我が配属農家的,
12月24日の過ごし方.
午前中.
いつも通り仕事(土曜日なので午前中だけ).
・・・いや,
いつも通りじゃなかった.
畑へ出て野菜の収穫作業.
野菜に積もった雪を払いのけながら.
昨日までの天国のような仕事場から一気に屋外作業へ・・・.
うーん.
今日が土曜日で助かった.
昼食.
いつも通り.
午後.
コンスタンツ(ドイツ)の商店街へ行ってみた.
が,
閑散としている.
人っ子一人いないといっても過言ではない.
店は,
当然のように閉まっている.
日曜日に開いている店ですら閉まっている.
(欧州のクリスマスも,だいぶ商業戦略の対象になってきてしまった.
という話を聞いていたが,これを見るとやはり宗教的な行事であることを実感できる)
仕方が無いので,
街を当ても無くぶらぶらと散歩.
ミュンスター(大聖堂)の前まで来たとき,
中からパイプオルガンの音が漏れてくる.
その音に誘われるように,中へ.
中では,
地元(?)の子供たちが,
「キリスト生誕にまつわる伝説」
の劇を披露していた.
その合間合間に,
賛美歌を歌う.
伴奏をしている,
パイプオルガンとトランペットの音色は,
じんわりと心に染み込んでくる.
劇の後,
牧師さんが,
劇を演じた子供たちに蝋燭を渡しながら,
「この蝋燭をだれに捧げる?」
といったような質問をしていた.
その答えは
「おとうさんに」
「おかあさんに」
「イエス様に」
などのかわいらしいものから,
「今年亡くなった全ての人に」
「戦争で亡くなった全ての人に」
「食糧が十分でなく苦しむ人々に」
「ツナミの被害で,未だにちゃんとした家に住めない人々に」
といったようなものまであった.
またゆっくりと散歩をして,
家路へ.
夕食.
部屋中にクリスマスの飾りつけをした部屋で,
いつもと「ちょっとだけ」違うテーブルセッティング.
いつもと「ちょっとだけ」違う皿やコップ.
いつもと「ちょっとだけ」違う料理.
いつもよりゆっくりと料理を食べ.
食後のデザートに舌鼓を打つ.
場所をダイニングに移し,
大人はホットワイン.
子供はジュースを飲みながら,
おまちかね(?)のプレゼント交換.
そう.
交換である.
私のイメージでは,
親から子供へプレゼントするだけだと思っていたのだが,
子供からも,
両親へプレゼントが渡されていた.
私も一応,
家族に日本風のプレゼントを渡した.
その後は,
特に何をするでもなく,
おしゃべりしたり,
プレゼントにもらった本を見たりしながら,
ゆっくりとした時間を過ごす.
日が変わる前に,
一人,二人とベットへ.
そして,静かに夜は更けていく.
労働者達が,
クリスマス休暇で帰って,
今日で二日目.
つまりそれは,
とりもなおさず,
私が独り立ちして二日目.
を意味する.
まだ,二日目である.
特に変わったことは無い.
思った以上に順調に事は運んでいる.
・・・今のところは.
なにしろこの二日間,
作業をした場所が素晴らしかった.
いつも出荷している会社の作業場で,
以前に収穫しておいた野菜の調整作業をしたのだ.
何がいいって,
「寒くない」
そこに尽きるのである.
ただし,
厳しい面もある.
私の調整した野菜がその場で品定めされ,
出荷の可否が決まってしまうのだ.
これは精神的にかなりきつい.
しかも,
他の労働者がいたときは,
良くも悪くも,
「誰がやったかわからない」
という状況だった.
しかし,
今は違う.
全ては私の責任.
何時までに何箱.
それが出来なかったら私の責任.
調整した野菜の品質が良くなかったら,
それも私の責任.
前向きに考えれば,
責任が重くなった分,
刺激も大きいし,
やりがいもある.
今まで,
労働者に知らず知らずのうちに頼っていた部分が多かった分,
今のこのギャップにはまだ戸惑いも感じているが,
これをいい機会に,
また一つステップアップしたいものだ.
先週の土曜日.
また雪が降ったので,
ちょっと写真を撮って見た.
(写真はクリックすると拡大して見れます)
私の一番お気に入りの場所からの眺め.
真中に見えるのがボーデン湖.
その向こう側はドイツ.
自分の立っているところは,
太陽が雲に隠れて少し暗かったのだが,
ボーデン湖の方は太陽の光が差していて,
そのコントラストがまた良かった.

雪の上がった土曜日の午後.
黒い馬に乗って散歩するご婦人.
雪がちょっと少なくて,
真っ白の世界とまではいかなかったけど,
黒と白のコントラストが,
かなり画になってました.
この後,
今週(土曜日の時点では来週)一時帰郷してしまう,
労働者たちとの別れを惜しむべく,飲み会が開催されたのだが・・・.
スイスに来て初めて二日酔になった.
ウォッカはいけません!
そして二日酔を何とか覚まして,
リバーダンスを観に行ったのでした.
12月になりました・・・.
師走です.
坊さん(?)も走る師走.
早いもので,
スイスに来て10ヶ月目に突入です.
研修も1/4を残す所となりました.
そんな12月.
嬉しいことに,
音楽関係のイベント目白押し.
まず,今週末(4日).
12月6日は,
キリスト教の「聖ニコラウスの祝日」です.
ちなみに,
聖ニコラウスはサンタクロースの元になった人.
こちらのサイトをご覧下さい.
そして我が町にも,
聖ニコラウス(に扮した人)がやってくるのです.
で,
基本的には,これ子供のためのイベントなんです.
が,
聖ニコラウスを歓迎する演奏にでて来ます.
地元の小中学生と一緒に・・・.
いきさつは・・・,
市民バンドの下のカテゴリーに,
小中学生中心のバンドがあるんです(先生は市民バンドの人たち).
で,
彼らが聖ニコラウスを歓迎する演奏会をすることになっているのですが,
その日,
トランペットの1stを吹く人が一人もいない(何で?)!
そんなことで,
昨日,
指揮者(SWISS BANDの演奏会に連れて行ってくれた人)に,
「暇?」
と言われて,
「暇です」と.
えぇ,もちろん初見ですけど,何か?
次に来週末(11日).
こちらは市民バンドの
「Advent Konzert」本番!
Adventとは,待降節(クリスマス前4週間の準備期間)の意.
9月から練習してきたわけで,
ちょっと大学時代の定演を思い出したりなんかして.
追いコンでやった
「威風堂々」も吹いちゃったりなんかして,
ちょっと感慨深かったり(?)
まぁ教会
でやるってとこと,
アルプホルンと競演ってとこがかなり自分的に良い.
さらに翌週(18日)には,
ミュージカル「リバーダンス」
以前の記事でも紹介しましたが,
チケット買ってしまいました!
これ,今のところ(てかもう終わるけど)今年最大のイベント
次の週末には,
もうクリスマス
で,
その次の週末は,
もうジルベスター(大晦日).
夕方にはジルベスターコンサートがある予定.
そして新年を迎えるわけです.
除夜の鐘を聞かずに・・・.
仕事の方は・・・,
「野菜農家は,冬は結構暇で仕事が楽になる」
はい,そんなことありません(今のところ)
確かに外(畑)での仕事はほとんどありませんが,
仕事のきつさ的にはほとんど変わらないし,
むしろ寒さがあいまって辛くなってるかも.
しかも21日には,
クリスマス休暇のため,
他の労働者達が帰郷・・・.
・・・一人で仕事・・・.
はてさて,
どうなることやら12月.
追記:スイスで「新年おめでとー!」とかやってる頃には,
日本じゃ初日の出

も終わってんだよな・・・.
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